遷移金属カルベン錯体を用いたフラーレンの分子変換による革新的な光電変換材料の開発

山田道夫
(東京学芸大学 教育学部自然科学系 准教授)

2015年8月21日金曜日

アンケート集計結果(その2) & 論文発表ご紹介

先日の投稿からだいぶご無沙汰しておりましたが、
アンケート集計結果(その2)、そして論文発表についてご報告します。

1/
過日開催しました、やさしい科学技術セミナーのアンケートでは、自由記入欄で感想や意見を書いて下さった方が多くいらっしゃいまして、私としても大変勉強になりました。
さまざまなコメントがありましたが、以下の傾向を読み取ることができました。

① 保護者の方からは、もっと実社会との関わり(応用例)を詳しく聞きたいという要望がやはり多い。私のセミナーではお示しした応用例が少なく不十分に感じられたそうでして、保護者の方のニーズを充分に汲み取ることができませんでした。これはまったくもって私の力不足でして、不毛な時間を過ごされた方がいらっしゃれば大変申し訳なく思います。

② 一方で高校生の方からは、応用例というよりも、化学と物理の関わり、化学と生物との関わりなど、他教科との関わり・結びつきを知ることができてよかった、というような感想が多く見られました。これについて私はこれまでさほど意識していなかったのですが、確かに生徒さんにしてみれば、学校の科目はそれぞれ独立していて、科目間の関係性がよく見えないために、なぜそれを勉強する必要があるのかわからない、と感じることがあるのでしょう。貴重な発見でした。

③ 50〜60分の講演というのは、長い!途中で中だるみしてしまったようで、もっと中盤を簡潔にせよ、とのご指摘もありました。これはまったくその通りでございまして、ご意見を今後の糧にしたいと思います。また、私の悪い癖なのですが、話し出すと止まらなくなってしまい、時間超過してしまった(本当は40分程度で終わらせるはずが。。)ので皆様に大変ご迷惑をおかけしました。

④ ネタバレになるので詳しく書きませんが、最後のスライドで伝えたことがやたら好評でした。これは予想外。。

2/
私が共著となっている論文がパブリッシュされましたのでご紹介:
これは私のプロジェクトではなく、研究室を共同で運営させていただいている前田先生が進めておられるプロジェクトです。

半導体性カーボンナノチュ―ブは、”光る”ことが知られているのですが、有機化学反応を駆使して表面を少しいじると、いつもより”もっと強く光る”ようになった、というお話です。ご興味の方は論文をどうぞ。

インサイドバックカバーにも選ばれました。

Y. Maeda et al.,
Control of the photoluminescence properties of single-walled carbon nanotubes
by alkylation and subsequent thermal treatment,
Chemical Communications 51, 13462–13465 (2015)

http://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2015/cc/c5cc04020e#!divAbstract









2 件のコメント:

  1. アンケート集計お疲れ様でした。
    非常に有用なコメントだと思います。
    今スライドを作成しているので参考にさせていただきます。
    ありがとうございました。

    返信削除
  2. 山田先生
    ①と②は、立場(視点)が違う人たちの意見とはいえ、大変興味深いと思いますし、大いに参考になりますね。
    そういう見方や期待をしている人たちが聴衆の中に居るんだという事を意識して、その点に関して注意を喚起した上で話しはじめる事で、しっかりと聞いてもらえると思いますし、印象に強く残す事が出来ると思います。
    間延びについては、そうかもしれませんが、おそらくテンポの問題か、話の中味の大まかな区切り方の問題
    かと思います。
    いずれにせよ、アンケートをしっかり書いてくれるのはありがたい事ですね。
    その時は、ワンウェーの講義なのですが、フィードバックをもらうことで、大きな意味でツーウェイになりますから、社会的にも意味がある事です。
    お疲れ様でした。

    返信削除